代表挨拶

「サーフィンは、何百キロも旅してきた波が最後に打ち寄せる、波打ち際で海の一部になれる、他では得難いフィジカル、メンタル両方の癒しがる体験です。自分が初めて波に乗って、横に拡がる波のショルダーを見た時の感動は今でも忘れません。海の上を動いている波の上を、サーフボードに乗って進んでいく感覚は空を飛ぶ感覚にも似ているかもしれません。そんなサーフィンの楽しさを、まだサーフィンを体験したことの無い人にどうやったら伝わるか、サーフィンを始めたときから考えていました。

同じように、自分は介護の仕事をして28年になりますが、介護の仕事の魅力をまだ知らない人にどうしたら伝えられるか、毎日のように考えております。

サーフィンは、オリンピックの競技になったように、スポーツの面から脚光を浴びていますが、その効果はスポーツだけにとらわらず、メンタルな面にも良い効果を与えてくれます。諸外国では、サーフィンを通したメンタル療法が発達しております。

最近の脳科学の研究では、登山やキャンプ、あるいは海水浴など、大自然や大宇宙に接して「自分はなんてちっぽけな存在なんだろう」と感じるような経験を、AWE(オウ)体験と呼び、この体験をしている人は脳が活性化し世の中のため、他者のためになることをしようという志が生まれやすくなるそうです。

ナミニケーションでも、まさに波に乗ったり巻かれもみくしゃにされたり、太陽と潮風浴びて、潮の香りをかぐときに、自分のちっぽけさを感じます。

また、純粋に相手を思いやって友人が困り悲しんでいたら、その気持ちに共感し、友人の力になりることはないか、役にたてることはないかと考え行動する、共感と利他的行動は快感をもたらすドーパミン分泌を増やしてくれるそうです。

ナミニケーションでは、同じサーファーの川名さんが、若年性アルツハイマーを発症され、大好きだったサーフィンを諦め9年間海に入っていなかったと奥さんの裕美さんから聞いた時、海に入れない辛さを共感し、もう一度海に入って自信を取り戻して頂きたいと、仲間で行動を行動をおこしました。

サーフィンや海でのアクティビティを通して仲間と繋がることが、脳科学において幸福度を高めることに、自然と繋がっていたようです。

そんなサーフィン、自分には無理なんじゃないか、って思われているかたも多いかと思います。ご安心ください。

認知症や障害があっても無くても、波は全てのハンデを無くして、みんなを一つにしてくれます。

車いすを使用しているからビーチの上を移動出来ないんじゃないか、認知症があるから、海に入っても混乱するんじゃないか、心配いりません。海を愛する医療介護福祉の専門職の仲間が笑顔で待っております。

私達はサーフィンスクールではなく、一緒にサーフィンを楽しんでお互いにハッピーになるインクルーシブなコミュニティを作ることを目的にしております。

どうぞ大自然海につかり、仲間と繋がって幸せに暮らしていきましょう!!」